ミドルエイジの転職は難しいのは事実か?
まず、答えは「はい」でもあり「いいえ」とも言えます。
明確に言うと、自分の希望する職種によってバラツキがあるということで、人材不足で年齢が全く関係ない業種は実際に多くあります。
特に選ばなければ仕事はあるし、まず就職は可能だと思います。
私の場合、技術職を選んだために「物覚え」の優劣という観点から年齢による敬遠が多く感じられました。
また、よく採用の条件に使われる「長期勤続によるキャリア形成を図るため、年齢制限を設けています」という内容で年齢制限されているケースです。
実は、年齢制限をしてはいけないという事になっていて、厚生労働省では「労働者の募集及び採用における年齢制限禁止の義務化」という形で細かく決められています。
なぜ年齢制限をしてはいけないのか?

厚生労働省では「年齢にかかわりなく均等な機会を」というスローガンのもと、以下のように定めています。
1、年齢制限禁止の義務化は、個々人の能力、適性を判断して募集・採用していただくことで、一人ひとりにより均等な働く機会が与えられるようにすることを目的としています。
2、少子高齢化のなかで、我が国経済の持続的な成長のためには、個々人が年齢ではなくその能力や適性に応じて活躍の場を得られることが重要です。
労働者の募集及び採用における年齢制限禁止の義務化に係るQ&A
そういうことで厳密には年齢制限してはいけないのですが、下記の場合は、例外として年齢制限が認められる場合があります。
・例外事由 1号定年年齢を上限として、その上限年齢未満の労働者を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合
・例外事由 2号労働基準法その他の法令の規定により年齢制限が設けられている場合
・例外事由 3号 イ長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合
・例外事由 3号 ロ技能・ノウハウの継承の観点から、特定の職種において労働者数が相当程度少ない特定の年齢層に限定し、かつ、 期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合
・例外事由 3号 ハ芸術・芸能の分野における表現の真実性などの要請がある場合
・例外事由 3号 ニ60歳以上の高年齢者または特定の年齢層の雇用を促進する施策(国の施策を活用しようとする場合に限る)の対象となる者に限定して募集・採用する場合
要は年齢制限するならば、上記のように理由を書かなければいけないのです。(なんかよく分からんけど)
結論でいうと、年齢を理由に応募を断ったり、書類選考や面接で年齢を理由に採否を決定することは法違反になります。
応募するしないは空気を読まないといけないのか?

一時期流行った言葉で言うと「忖度」をして応募するかしないかを決めると言う事になります。
40歳の社長が若い人を雇いたい場合も、自分の年齢より上の人は嫌だとかの理由で年齢制限して募集をするのはいけません。
例えば…
現在40歳の社長が3年前に立ち上げたベンチャー企業です。
開発するプロジェクトにおいて、30代前半のPLの指示のもと業務を担当して頂きます。
仕事は主に、Windows、Linux、PythonでDockerを用いた開発環境またはRuby、PHPでの開発を行っていただきます。
と言う具合に書けば、年齢不問としていながら「30歳までのエンジニアが欲しいのでおっさんダメよ」と言うメッセージとなり違反となりません。
あとは、応募者が勝手に忖度して空気を読んでくれれば良いわけです。
しかし、私はそんな忖度はしなくて、そこには年齢不問と書いてあるし、仕事に年齢は関係ないと考えているので応募するのですが、意外と「ぜひ面接に来てください」となる場合があります。
忖度しないおっさんにはほとんど嫌がらせ的な受け取られ方もあるでしょう(笑)が、そうした企業以外はおそらく私の経歴に興味があったり、おっさんだけど面白そうだから一度話だけは聞いてみようと言う感じで面接の機会を作ってくれるのだろうと思います。
実際に赴いて面接しても(面接という言い方はせず面談ということが多かった)結果的には給料面でのギャランティで難しいという部分が大きく採用にはなりませんでしたが、いろんな話ができたということでは、会話としては非常に良かったように思っています。
もちろん、そんな悠長なことを言っている場合じゃないんですけど、収入面は別として多少の希望年齢差であればスキルや経験でカバーできることもあると思います。
そのポイントはだいたい以下の3つぐらいに絞れるんじゃないかと思います。
(1)年齢とスキルや経験を天秤にかけてみて年齢にこだわる必要がないほど技術ある人材
(2)採用するとかなり業績に貢献してくれそうなパワーを感じる
(3)人柄が良くて、若手育成に対しても非常に有能そうだ
この中でも、中高年齢者ならではという見方で言うと、私は(3)の人柄をアピールするのが一番良いのではないかと思っています。
じゃぁ何で採用の判断をするのか?

私の場合、内定や採用された会社では上記(1)〜(3)全て希望として入っていますが、各企業は年齢制限が書かれていない募集でした。
中でも、Web系企業の場合は「年齢よりも技術面」システム開発会社については、エンジニアで開発未経験者の立場で入社できたわけですので、ほぼ「年齢や技術面よりも人柄」で採用されたようなものでした。
正直、これは技術職であっても、スキル云々などではなく人柄、すなわち「人格」的な部分で採用されたのは、おっさんの私にとっては何よりも非常に嬉しかったわけです。
それは、人柄の良さと言うのは、実は誰もが持てる人間的なスキルではないからです。(実際は性格悪いんですけどね)
しかし、実情はそんな「人」の部分で採用してくれるような会社はあまり存在しないと言えるので、それで採用してくれるような会社は非常に稀有だと思います。
なので実際にあり得るのは即戦力を求める場合が多いので(1)でしょう。
それならば、結局私みたいな未経験者は逆立ちしても入社なんて論外で、面接すら受けさせてもらえないです。
では、どんな仕事なら中高年齢層でも入社できるのか?

中高年齢層の方でも前述のように仕事はこだわらなければいくらでもあります。
私が、実際に求人転職サイトに登録して、そこからスカウトメールやオファーメールを企業からもらって来た中で、ほぼ入社できるだろうと思った業種というか職種を書いてみます。
おそらく、かなりの人材不足で、しかも年齢はそんなに重要視されないか、または若手がやりたがらない仕事、それからある程度年齢がいっていないとできない仕事とも言えるでしょう。
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【中高年齢者でも採用が難しくないと思われる仕事】
- タクシー乗務員
- トラックドライバー
- リフォーム会社営業
- 一部の不動産系営業
- 工場の期間工
- 軽貨物の請負業務
- 介護関係
- 清掃関係
工事現場系は、やはり年齢的に体力が関係してくるのでほぼスカウトは来ませんでした。
ちなみに難しい職種は技術系を中心に経験を問われる場合が多いので状況的には厳しいという部分があります。
結論!

私の場合、IT・クリエイティブ系の仕事を望んでいたので、中高年齢者としてはハードルが非常に高かったのですが、他の職種であればそれほど難しいとは感じていません。
問題は、給料面と仕事として割り切れるかどうかだと思います。
私個人的には、給料面は多少我慢できるとしても、好きなことや興味のある仕事でないとまず就労は難しいです。
やりたい仕事でなければ、入社してもすぐに仕事自体が嫌になってしまうと思うのです。
でも、生活のために仕事だと割り切れるのであれば問題はないはずです。
それは「高給」の場合だけです。
給料が希望よりも高い設定であれば、大体のことは割り切って仕事ができるはずです。
好きなことであれば収入が低くてもなんとかある程度は辛抱できる、あるいは全く興味がない仕事でも高収入なので仕事と割り切ってやるという2択しかないと思っています。
しかし、私のように高収入で好きな、または興味のある仕事に就きたいという願望が強い場合は、技術力を飛躍的に高めるか、もしくは人間力を高めて仕事をたくさん取ってこれるような人材になるかだと思います。
要するに、「私を雇うと技術面で業務上のメリットがありますよ」とか、「私を雇うと売上を飛躍的に伸ばしますよ」とかアピールすることは必須です。
企業からすると、業績をグンと上げてもらう、すなわち年商を上げてくれるような人材が欲しいのです。
私からすると利益を上げることにフォーカスするとして、且つIT・Web系の就職を望まれているのであれば、もちろんデザイナーやエンジニアほどセンスや技術力を問われず、それよりもビジネス感覚だけでも勝負できるマーケティング系のスキルを伸ばすといいかなと感じています。


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